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PTCファイルとは?

プチコンmkIIの「SDメモリーカード書き込み」で書き込まれる、拡張子が「.PTC」のファイルです。
「SDメモリーカード書き込み」では、SDカードのルート/private/app/4B4E414A/(mkIIで指定した名前)/ にPTCファイルが書き込まれます。
公式サイトのQRコード変換ツールを使用すると、QRコードに変換できます。
変換したQRコードは、プチコンmkIIの「QRコード読み込み」で読み込むことができます。
非公式のツールもあります。→リンク集

ファイルヘッダ

• このうち、ファイルサイズとMD5ハッシュ値は公式のQRコード変換ツールが使用します。
  • 非公式ツールを使用する場合は不要です。
• PTCファイル内の値はすべてリトルエンディアンなので注意です。

PRG(mkII)

• プログラムのサイズが4の倍数でないときは、長さが4の倍数になるようにプログラム末尾に0x00が付きます。
• プログラム本体の後にパッケージリソース(PETC～以降)がパッケージパラメータの一番下のビットのものから順にくっつきます。
• プログラム本体はＣＨＲ＄で取得できるものと同じ文字コードで1文字ずつ書かれています。改行は0x0dです。

パッケージパラメータ

• 上4Byte(下4Byteより前に書かれています。)

  ビット	リソース名	内容
  b32-b34	COL0-2L	下画面BG/SP/GRP色
  b35-b36	SCU0-1L	下画面BGスクリーン
  b37-b38	SPS0-1U	上画面システム使用スプライト
  b39-b40	BGD0-1U	上画面システム使用BG
  b41-b42	SPS0-1L	下画面スプライト
  b43-b44	BGD0-1L	下画面システム使用BG
  b45-		未使用(エラー)

• 下4Byte

  ビット	リソース名	内容
  b00-b07	SPU0-7	上画面スプライト
  b08-b11	BGU0-3U	上画面BG
  b12	BGF0U	上画面フォント
  b13-b15	COL0-2U	上画面BG/SP/GRP色
  b16-b17	SCU0-1U	上画面BGスクリーン
  b18-b21	GRP0-3	グラフィック
  b22	MEM	MEM$中身
  b23-b26	SPD0-3	下画面パネルアイコン(32x32サイズのスプライト)
  b27-b30	BGU0-3L	下画面BG
  b31	BGF0L	下画面フォント

• SPS1Uはカーソルに使用されます。
• SPS0Uはおそらく使われていません。
• BGDは編集画面、キーボード、LOAD/SAVE画面などで使用されるBG。これを編集すれば多少は画面をカスタマイズできます。

PRG(初代)

...(以下、行数分繰り返す。)
(Xはプログラムの終端位置です。)

• (投稿者が初代プチコンを持っていないので、正確ではない可能性があります。)
• 初代プチコンからmkIIへSENDFILEし、そのままmkIIでQRコード書き出しを行うと得られます。
• しかしmkIIで一度SAVEするとmkII形式のフォーマットへ変換されてしまいます。
• このWikiで1つだけ発見しました。Toukou/RND関数を使わないサイコロ 他にもあるかも。
• このフォーマットはPTCUtilitiesで開くことができません。
• このフォーマットのファイルは、初代へSENDFILEで送り返せるはずです。

• 1文字2バイトの内部コード(後述)で記録されています。
• また、命令、システム変数もすべて2バイトのコードになっています。
• 改行コード(000d)はありますが、表示だけであり、改行されません。
• また、プログラムは1行目から始まっていません。
  • プログラムの後にある行数、開始位置、サイズの情報から行の順番を復元します。
  • 行末が改行(000d)で終わっていない場合、行末の文字が(000d)に置き換えられます。

• 例(PETC0100RPRGの直後から)
  04 00 00 00 1f e0 0d 00 1e e0 0d 00 02 00 00 00
  02 00 00 00 02 00 00 00 00 00 00 00 02 00 00 00
  プログラムサイズ=4 (8バイト)
  プログラム本体 PRINT(改行)CLS(改行)
  行数=2
  1行目:位置=2,サイズ=2(4バイト)→1e e0 0d 00→CLS(改行)
  2行目:位置=0,サイズ=2(4バイト)→1f e0 0d 00→PRINT(改行)
  

MEM

• 長さは0～256なので実質最後の2バイトは常に0x00です。

GRP

• GRPリソースは単純に左上→右下に書き込まれているのではありません。
  • 以下、8x8ドットを1キャラ、8x8キャラを1ブロックと呼びます。
  • 1キャラは左上ドットから右に進み、右端まで行くと1段下に進みます。
  • 1ブロックも同様に、一番左上のキャラから右下まで進みます。
  • そしてGRPリソースは4x3ブロックで出来ていて、一番左上のブロックから右に進み、一番右下のブロックまでを順に書き込んでいます。
• 言葉では分かりにくいのでイメージはこんな感じです。
  

CHR

• 8x8ドットで1キャラです。
• 1キャラごとに、左上のドットからから右下へ順に書き込みます。
• 1ドットは0-15のパレット番号なので、1ドット当たり4bitとなります。
• しかしリトルエンディアンなので、下位4bitが左のドット、上位4bitが右のドットとなります。

SCR

• キャラ配置順は、左上の32x32の範囲→右上→左下→右下です。
• スクリーンデータはBGPUT、BGREAD等で使用するものと同じです。

  ビット	内容
  b00-b09	キャラ番号(0-1023)
  b10	横反転
  b11	縦反転
  b12-b15	パレット番号(0-15)

COL

• 緑1bit,青5bit,緑5bit,赤5bitで1色16bitです。
• ただし先頭の緑1bitは真ん中の緑5bitの下の桁です。
• GBBBBBGGGGGRRRRR (R=赤,G=緑,B=青)
• (リトルエンディアンなので後半のGGGRRRRRが先に来ます)。
• 例) 1110100110011111は、
  • 赤248(11111000)
  • 緑100(01100100)
  • 青208(11010000)

プチコンmkII 内部コード

• PRG(初代)、MEMで使用される文字コードです。
• 以下はmkIIでの結果です。初代プチコンでは一部異なる結果になる可能性があります。

CHR$文字コード→内部コード

+

表

CHR$コード 内部コード 3号文字コード(Unicode) 00 0000 0000 01А-08Ж 0001-0008 e201-e208 09 0009 0009 0aИ-0cК 000a-000c e20a-e20c 0d 000d 000d 0eМ-1f↓ 000e-001f e20e-e21f 20 0020 0020 21！ ff01 0021 22” 201d 0022 23＃-26＆ ff03-ff06 0023-0026 27’ 2019 0027 28（-5b［ ff08-ff3b 0028-005b 5c￥ ffe5 005c 5d］-7f＼ ff3d-ff5f 005d-007f 80◇-9f┸ 0080-009f e280-e29f a0― 00a0 301c a1。 3002 3002 a2「 300c 300c a3」 300d 300d a4、 3001 3001 a5・ 30fb 30fb a6ヲ 30f2 30f2 a7ァ 30a1 30a1 a8ィ 30a3 30a3 a9ゥ 30a5 30a5 aaェ 30a7 30a7 abォ 30a9 30a9 acャ 30e3 30e3 adュ 30e5 30e5 aeョ 30e7 30e7 afッ 30c3 30c3 b0ー ff70 30fc b1ア 30a2 30a2 b2イ 30a4 30a4 b3ウ 30a6 30a6 b4エ 30a8 30a8 b5オ 30aa 30aa b6カ 30ab 30ab b7キ 30ad 30ad b8ク 30af 30af b9ケ 30b1 30b1 baコ 30b3 30b3 bbサ 30b5 30b5 bcシ 30b7 30b7 bdス 30b9 30b9 beセ 30bb 30bb bfソ 30bd 30bd c0タ 30bf 30bf c1チ 30c1 30c1 c2ツ 30c4 30c4 c3テ 30c6 30c6 c4ト 30c8 30c8 c5ナ 30ca 30ca c6ニ 30cb 30cb c7ヌ 30cc 30cc c8ネ 30cd 30cd c9ノ 30ce 30ce caハ 30cf 30cf cbヒ 30d2 30d2 ccフ 30d5 30d5 cdヘ 30d8 30d8 ceホ 30db 30db cfマ 30de 30de d0ミ 30df 30df d1ム 30e0 30e0 d2メ 30e1 30e1 d3モ 30e2 30e2 d4ヤ 30e4 30e4 d5ユ 30e6 30e6 d6ヨ 30e8 30e8 d7ラ 30e9 30e9 d8リ 30ea 30ea d9ル 30eb 30eb daレ 30ec 30ec dbロ 30ed 30ed dcワ 30ef 30ef ddン 30f3 30f3 de゛ 309b 309b df゜ 309c 309c e0■-ff╂ 00e0-00ff e2e0-e2ff

• 内部コードはプチコン3号の文字コード(Unicode)に近いコードであるということがわかります。
• ちなみにUnicodeのff01-ff5fは全角英数です。

内部コード→CHR$コード

+

表

内部コード 表示される文字 0000 [00]または[0d] 0001-00ff [01]-[ff] 0100-01ff (画像参照) 2019 [27]’ 201d [22]” 3001 [a4]、 3002 [a1]。 300c [a2]「 300d [a3]」 3090-309f ーアイウエオカキクケコ゛゜スセソ 30a0-30af タァアィイゥウェエォオカギキグク 30b0-30bf ゲケゴコザサジシズスゼセゾソダタ 30c0-30cf ヂチヅッツヅテデトドナニヌネノハ 30d0-30df バパヒビピフブプヘベペホボポマミ 30e0-30ef ムメモャヤュユョヨラリルレロМワ 30f0-30ff ♪ОヲンРСТУФХ◎・→←↑↓ e000 NEW e001 LIST e002 RUN e003 CONT e004 FILES e005 IF e006 THEN e007 FOR e008 TO e009 STEP e00a NEXT e00b STOP e00c END e00d CLEAR e00e REM e00f ' e010 LABEL e011 @ e012 GOTO e013 GOSUB e014 RETURN e015 ON e016 DIM e017 TMREAD e018 DTREAD e019 DATA e01a READ e01b RESTORE e01c KEY e01d WAIT(初代で読み込むとVSYNC) e01e CLS e01f PRINT e020 ? e021 LOCATE e022 INPUT e023 LINPUT e024 COLOR e025 LOAD e026 SAVE e027 (null) e028 SENDFILE e029 RECVFILE e02a DELETE e02b RENAME e02c VISIBLE e02d COLINIT e02e COLSET e02f COLREAD e030 CHRINIT e031 CHRSET e032 CHRREAD e033 BGPAGE e034 BGCLIP e035 BGPUT e036 SPPAGE e037 SPSET e038 SPCLR e039 SPOFS e03a SPSCALE e03b SPANGLE e03c GPAGE e03d GCOLOR e03e GPSET e03f GPAINT e040 GLINE e041 GBOX e042 GCIRCLE e043 GPUTCHR e044 GCLS e045 PNLTYPE e046 ICONSET e047 ICONCLR e048 (null) e049 PNLSTR e04a BEEP e04b BGMPLAY e04c BGMSTOP e04d SPANIM e04e BGOFS e04f BGREAD e050 (null) e051 (null) e052 SPCHR e053 EXEC e054 GFILL e055 SPREAD e056 SPHOME e057 SPCOL e058 REBOOT e059 TALK e05a TALKSTOP e05b BGMSET e05c BGMCLEAR e05d BGMSETV e05e SPSETV e05f SWAP e060 SORT e061 RSORT e062 SPCOLVEC e063 ELSE e064 BGCLR e065 ACLS e066 (null) e067 BGCOPY e068 GDRAWMD e069 GPRIO e06a GCOPY e06b BGMSETD e06c APPEND e06d BGFILL e06e (null) e06f BGMPRG e070 BGMVOL e071 BREPEAT e072 VSYNC e400 ASC e401 CHR$ e402 VAL e403 STR$ e404 HEX$ e405 MID$ e406 LEN e407 RND e408 ABS e409 SGN e40a PI e40b RAD e40c SIN e40d COS e40e TAN e40f ATAN e410 SQR e411 EXP e412 LOG e413 FLOOR e414 BUTTON e415 INKEY$ e416 CHKCHR e417 GSPOIT e418 ICONCHK e419 BGMCHK e41a DEG e41b SPCHK e41c LEFT$ e41d RIGHT$ e41e POW e41f SPHITSP e420 TALKCHK e421 BGMGETV e422 SPGETV e423 SPHITRC e424 SUBST$ e425 INSTR e426 BGCHK e427 SPHIT e428 BTRIG e800 TRUE e801 FALSE e802 CANCEL e803 VERSION e804 TCHX e805 TCHY e806 TCHST e807 TCHTIME e808 FUNCNO e809 CSRX e80a CSRY e80b ERR e80c ERL e80d RESULT e80e TIME$ e80f DATE$ e810 MAINCNTL e811 MAINCNTH e812 ICONPUSE e813 ICONPAGE e814 ICONPMAX e815 FREEMEM e816 FREEVAR e817 MEM$ e818 TABSTEP e819 SYSBEEP e81a SPHITX e81b SPHITY e81c SPHITT e81d SPHITNO e81e KEYBOARD e81f PRGNAME$ e820 PACKAGE$ ec00 NOT ec01 AND ec02 OR ec03 XOR ff70 [b0]ー ffe5 [5c]＆

• []内はCHR$で取得できる文字コード(16進数)です。
• 0000は初代PRGでは改行[0d]、MEMでは[00]となります。
• 0100-01ffについて
  
  • PTCファイルを編集する以外の方法で入手できません。
  • mkIIでPRGとして保存する際、1文字1バイトに変換するため[20]-[ff],[00]-[1f]に変化してしまいます。
  • しかしMEMリソースで保存すると、失われず残ります。
  • MEMリソースに保存しておけば、いつでもプログラム中で取り出して使用できます。
  • 0100-01ffのMEMリソース作りました。これを使えばいつでも0100-01ffの文字が使えます。(MEM:EXCHR)
    
• 3000-30ffについて
  • 濁点、半濁点付きの文字コードがあります。
    • ただし、「ガ」はなぜかありません。また、「ヅ」が2つあります。
    • これらの文字は濁点、半濁点がない状態で表示されます。
    • mkIIでPRG保存すると、次の文字を上書きして濁点、半濁点に変えてしまいます。
• e000-について
  • 初代PRGリソースの場合のみ、命令、システム変数などを表します。
  • (null)と記したものは何も表示されません。
  • MEMリソースの場合は、ほかの文字コードと同様に扱われます。(下記参照)
• 上記以外の文字コードは、文字コードの下2桁+0x20の文字が表示されます。
  • しかしASCは0～255の値しか返しません。
  • 複数のコードに同じ文字が割り当てられることになりますが、内部コードが異なるためSyntax Error等を起こします。
  • プログラムに使用する場合は上の「CHR$コード→内部コード」の表にあるコードを使用します。
  • mkIIでPRG保存すると、正規の文字に置き換えられます。

mkIIのQRコード

PTC2QRのソースコードより。

データ

1枚のQRコードに入らない場合、分割される。

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