2015年7月1日投稿 / 投稿者 : ほしけん / タグ : 投稿プログラム ツール ライブラリ 漢字
プチコンでグラフィック画面に漢字を表示するためのライブラリです。(これはプチコン3号/BIG用です。プチコン4版はこちら、Pi STARTER版はこちら)
プチコン Ver.3.2 から「美咲フォント」で漢字表示できるようになったじゃん!! と言われれば確かにその通りですし、過去に「美咲フォント」や「東雲(しののめ)フォント」を搭載した漢字ライブラリが他の方の手によって公開されているので (下記参照)、だいぶ車輪の再発明感があります。
とはいえ、先に作られた上記とただ似たようなものを作ったわけでもなく、このライブラリならではの特長があります。
サンプルプログラムやデモが入っているので、まずは実行してみてください。
KNJLIB というファイルがライブラリの本体です。これを自分のプログラムのプロジェクトにコピーするか、自分のプログラムの末尾にコピペしてください。
漢字ライブラリを使用するには、まず初期化が必要です。
- ＥＸＥＣ ”ＰＲＧ１：ＫＮＪＬＩＢ”
または
- ＬＯＡＤ ”ＰＲＧ１：ＫＮＪＬＩＢ”，ＦＡＬＳＥ：ＵＳＥ １：ＧＯＳＵＢ ”１：＠ＫＮＪＬＩＢ＿ＩＮＩＴ”
自分のプログラムの末尾にコピペしても動きます。PRGファイルいっこで済ませたい場合や、スロットを節約したい場合はこの方法を使ってみてください。この場合も最初に1回初期化が必要です。
- ＧＯＳＵＢ ＠ＫＮＪＬＩＢ＿ＩＮＩＴ
初期化すれば、以降 GKNJ で始まる拡張命令を使うことができるようになります。たとえば、以下で左上に「こんにちは!」と表示します。
- ＧＫＮＪＰＲＩＮＴ ０，０，”こんにちは！”
フォントデータは別の巨大な PRG ファイルとしてありますが、ライブラリ本体にも、6つのフォントのJIS第1水準漢字までが内蔵されています。GKNJFONT という命令を使えば、この内蔵のフォントを使うことができます。
- ＧＫＮＪＦＯＮＴ ５：ＧＫＮＪＰＲＩＮＴ ０，０，”こんにちは！”
その他、文字の色を変えたり、別のファイルからフォントを読み込んだりできます。詳しくは、サンプルプログラム「KNJLIB_SAMPLE」を見てみるか、ライブラリ本体「KNJLIB」の各ユーザー定義命令の前についたコメントを読んでみてください。Wiki 上の説明は今後もっと詳しくしていきたいと思います。
フォントデータはこのままではとても大きいので、フォントをサブセット化するツール「KNJLIB_SUBTOOL」が含まれています。サブセット化とは、フォントデータから自分のプログラムで使いたい文字だけを選んで抽出することです。決まったメッセージしか表示しない場合は、これにより大幅にサイズを小さくできます。
「KNJLIB_SUBTOOL」を開き、フォントデータの指定、および抽出する文字の指定をプログラムを直接書き換える事で行います。抽出する文字は重複したものは自動で省くので、ゲーム中で使用する文章をそのまま渡しても構いません。実行すると、漢字ライブラリの命令にデータを渡すプログラムの形式で、サブセット化されたフォントデータが生成されます。
ライブラリに添付されているフォントデータ (KNJLIB_FONTS1～5) はさまざまな方の手によって作られたもので、それぞれにライセンス (使用条件) があります。
「ナガ10」というフォントは、非営利 (つまり通常のプチコン作品など) での利用には「何の制限もありません」が、営利目的の場合は作者のかたに相談 (連絡) する必要があります。しかも、このフォントを配布しているサイトの最終更新は15年前であり、現在は連絡先が無効となっており、連絡できません。したがって、プチコンマガジンなど、販売される機会がある場合は、ライブラリ内蔵の「M+ BITMAP FONTS 10」(GKNJFONT 4 で使える) に置き換えるなどしてください。
その他のフォントデータのライセンスは、以下のいずれかに該当します。どれに該当するかは、フォントデータの前にコメントで記載しています。
また、自家製ドットフォントシリーズのうち、「ぱうフォント」と「恵梨沙フォント」は使用条件的に扱いづらいため含んでいません。それ以外は全部プチコン向けにコンバートしたデータがプロジェクト内に入っています。
プチコン3号用の公開キーです。トップメニューの「作品公開とダウンロード」から公開キーを入力すると、作品をダウンロードすることができます。
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